熱中症で搬送される人の増加
8月も終わろうとはしていますが、まだ暑い日が続いています。
熱中症に注意しようと呼びかけられていますが、熱中症で多くの方が救急搬送されています。
仕事などの用事でお忙しいこともあるでしょうが、少しでも具合が悪ければ、水分補給して冷えた場所で休むことなどを心掛けることも大切です。
体調は自分しか分からないこともあり、他の人にはなかなか分かりませんので、早いかなと思わずに、早め早めの対応が必要だと思います。
今年の難しいところは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、マスクをすることが習慣化していることです。
夏の暑い日でも、マスクをしていない人に対して、批判的な視線を向ける人がいます。
しかし、自分の体調を崩してまでやるマスクをする必要はないと思うのです。
マスク着用による事態の複雑化
マスクの着用目的
マスクをする目的は、
(1)新型コロナウイルスに感染することを防ぎ、自分の命を守ることと、
(2)もしも自分が新型コロナウイルスに感染している場合、他人に感染させることを防ぎ、他人の命を守ることです。
マスクを着用すべき場面は限定的
別稿で検討したように、マスクを着用すべき場面は限られています。
1~2m以上の距離(ソーシャル・ディスタンス)をとれば、マスクを着用する必要はありませんし、会話や発声をしなければ飛沫は飛びませんので、マスクをする必要はありません。
また、「3密」空間1で会話や発声をする場合には、不織布マスクなどの高機能マスクを正しく着用すること、が必要ですが、高機能マスクをびっちりと付けていては、暑い中での呼吸は困難です。
そこで、会話をしないことで「3密」にならないようにすることが大切です。
なお、呼吸のしやすいマスクは、くしゃみの大きな飛沫がすぐ近くから飛ぶ場合などの、極めて限定的な場合にしか役に立ちませんので、普通に生活している場合には役に立ちません。
「命を守る」ためにマスクを外す
マスクをする目的は「命を守る」ことですから、その目的につながらない場合には、マスクをする必要はありません。
むしろ、マスクをすることにより熱中症の可能性が高まるのですから、「命を守る」ために、マスクを外すべきです。
新型コロナウイルス感染を防ぐには、適度な距離をとることと、大声での会話や発声を行わないことです。
「マスク着用」を自己目的化してはならないのです。
無理をせず、体の負担を減らす
医学的ではありませんが、免疫力を高めることが新型コロナウイルス感染を防ぐには大切ではないかと思います。
夏の暑い日には、どうしても体力を使ってしまい、疲れがちです。
疲れたら休み、無理をしないことが大切です。
そのためには、お忙しいとは思いますが、無理をせずに体に負担のかかることをしないことが大切です。
ちょっと方向はずれますが、体調を崩すものを食べないことも、体の負担を減らすことになります。
暑い中、自分の身を守るにはどうするべきか考えながら、生活することが大切です。
都内国立大学で、微生物や植物細胞を用いた研究を行った後、がん遺伝子やレトロウイルスの研究を行い、博士(医学)を取得しました。会社員生活を経た後、実定法から基礎法まで幅広く学び、法務博士(専門職)を取得しました。
大学院修了後には、戦略系経営コンサルティングファームに入社し、製造業やサービス業の、業務改革や新規事業開発に取り組みました。その後、創薬系バイオベンチャーで、がん治療に関する研究開発・事業開発を行いました。現在は、訴訟関連の法務サービスに従事しています。
- 厚生労働省は「3密」について、
(A)換気の悪い「密閉空間」、
(B)多数が集まる「密集場所」、
(C)間近で会話や発声をする「密接場面」、
の3条件がそろう場所がクラスター(集団)発生のリスクが高い!、としています。[↩]