友人・知人との会話で、内容が分からない
友人や知人と話しているときに、知らない話題が出てくることがあります。
相手があまりにも知っていて当然のように話していると、何となく話を合わせてやり過ごしてしまうことがよくあります。
しかし、時には聞き返して内容を確認してもよいのではないでしょうか。
聞き返さなくてよい場合
仲がいいと、お互いに言いたいことを言って満足することがよくあります。
とりあえず今は聞く番、と思っていればよい時は、聞き流してもよいでしょう。
また、自分にとっては全く興味のない内容で、話を膨らませる必要がない場合にも、聞き返さなくてよいと思います。
多くの場合、表情や反応により、興味がないことは相手にも伝わるでしょう。
注意が必要なのは、説明したことを前提にする人がいることです。
その場合には、問題が生じるような同意をしないように気を付けたり、必要に応じて「よく分かっていないから」と言い、改めて説明を受けてから行動することが必要です。
聞き返した方がよい場合
一方で、内容をしっかり把握してコミュニケーションをとった方がよい場合には、早めに分からないことを相手に伝えるべきです。
話が進みすぎてから聞き直すと、話している側からすると「どうして早く聞いてくれなかったの?」と思いますし、同じ内容を話し直すのは相手にとっても手間で、気持ちも入らなくなります。
もちろん、気持ちよく話している相手の話を遮るのは気が引けるものです。
しかし、内容を確認しないと理解できないと思ったならば、早めに確認した方が、結局はお互いの満足度が高まります。
何度説明を受けても分からないときには、分からないことを伝え、別の話題にするもらうことが必要な場合もあります。
仕事では不明点を早めに確認
質問はした方がよい
仕事では、より確認することの重要度が高まります。
私の経験でも、プロジェクト開始時に説明をした内容について、しばらく時間が経ってから質問を受けることがあります。
たとえ時間が経っていても、質問をされないよりも質問をして確認してもらった方が仕事の精度が高まりますので、どんな段階でも質問されるのはありがたいことです。
しかし、時には、もっと早く確認してほしかったと思うこともあります。
自分で調べるよりもその場で確認
細かい内容などで、説明を聞いた時には気付かない内容もあります。
中には、説明している側も気付いていない課題もあります。
しかし、何度も出てくるテクニカル・タームなど、意味が分からないとほとんど内容が伝わらないこともあります。
自分で調べようと思う人もいますが、調べるよりもその場で確認してしまう方が効率的ですし、理解のズレもなくなります。
一つのテクニカル・タームが文脈により意味が異なることがあり、業界に特有の使い方をする場合には、ウェブ検索や辞書に表示される内容では誤解してしまうこともよくあります。
先輩や同僚に確認し、不明な場合には一緒に質問
説明する人の性格によっては、「そんなことも知らないのか!」という対応をする必要がある可能性があります。
もちろん、説明する人は、どんな質問にも答える心持ちでなければなりませんが、そういう余裕がない場合もあります。
その場合には、理解しているであろう先輩や同僚に質問し、先輩や同僚も分からない場合には、一緒に説明した人のところへ行き、確認することが有効です。
何人も分からない人がいる場合には、「自分の説明が悪かったのかな」と思い、丁寧に説明し直してくれることが多いでしょう。
仕事で分からないことは早めに確認することが大切です。
結果的に、仕事の効率も上がり、全体の満足度も高まります。
都内国立大学で、微生物や植物細胞を用いた研究を行った後、がん遺伝子やレトロウイルスの研究を行い、博士(医学)を取得しました。会社員生活を経た後、実定法から基礎法まで幅広く学び、法務博士(専門職)を取得しました。
大学院修了後には、戦略系経営コンサルティングファームに入社し、製造業やサービス業の、業務改革や新規事業開発に取り組みました。その後、創薬系バイオベンチャーで、がん治療に関する研究開発・事業開発を行いました。現在は、訴訟関連の法務サービスに従事しています。