過重労働で体調不良に
先日来、仕事で忙しい日々を送っていました。
基本的に、決めた時間以外は仕事をしないことを心掛けています。
しかし、昔からの知り合いに、どうしてもと言われると断れず、長時間労働をしてしまいました。
以前、ほとんど睡眠時間を取れない生活をしていたときに、体調に異変が生じたことがありました。
その経験から、体に負担を掛けてまで仕事をすることは避けていました。
しかし、頼まれる相手によっては、その決意も揺らぐものです。
コンサルティング業界での経験
“Client comes first.”
私が以前勤めていたコンサルティング業界では、”Client comes first.“と言われ、顧客が第一であることがうたわれていました。
その言葉は、若い私にはとても魅力的で、睡眠の時間や食事の時間を削ってでも働いたものです。
しかし、周りの先輩を見ていると、体調を崩している人が少なからずいました。
他人事と若い私は何となく眺めていましたが、忙しい生活を続けているうちに、自分も体調を崩してしまったのです。
比較的体力に自信があったため、最初は体調を崩したことが信じられませんでした。
しかし、体調不良なのですから、事実を受け容れるしかありません。
体調を崩しても自己責任
体調を崩してみて分かったのは、どれほど会社のために働いていたとしても、最終的には自己責任とされてしまうことです。
制度化されている保障があるとはいえ、限定的です。
最終的には、自分で何とかするしかなくなってしまいます。
体力には個人差がある
また、人によって体力が違い、誰でも同じように働ける訳ではないということです。
短時間睡眠で働き続けられる人がいる一方、一定時間の睡眠をとらないと体調が保てない人もいます。
往々にして、体力がある人は、いくらでも働くことが当たり前となり、他の人にも要求してしまいます。
ここから、自分の体力を知ることの大切さを学びました。
顧客とは対等
そして、顧客を大切にすることは必要ですが、自分を壊してまで行う必要はないということです。
顧客も人間であり、仕事を依頼されている側が顧客より下になる訳ではありません。
同じ人間として、双方が幸せになるようにすればよいのです。
体調を崩してまで仕事をしてはいけない
今回の体調不良を通して、無理に仕事をしてはいけないということを再認識しました。
確かに断りにくいこともありますが、自分の体調と相談しながら判断することも大切です。
長い仕事関係があれば、体調を崩してまでやってほしいと思うことはないでしょう。
無理をせずに、できる範囲で仕事に取り組みたいものです。
都内国立大学で、微生物や植物細胞を用いた研究を行った後、がん遺伝子やレトロウイルスの研究を行い、博士(医学)を取得しました。会社員生活を経た後、実定法から基礎法まで幅広く学び、法務博士(専門職)を取得しました。
大学院修了後には、戦略系経営コンサルティングファームに入社し、製造業やサービス業の、業務改革や新規事業開発に取り組みました。その後、創薬系バイオベンチャーで、がん治療に関する研究開発・事業開発を行いました。現在は、訴訟関連の法務サービスに従事しています。