外出したら目や耳に意識を張り、他の人にぶつからないように注意

外出したら注意すべきことが増える

家の中では何でもない行動が、一歩外に出る危険な行動になることがあります。
家の中には家族など身近な人しかいませんし、気になることは注意し合えます。
しかし、家を出ると、都会の街頭のような人混みなど人口密度が高い場所があり、他人に注意しなければならないことも多くなります。
そこで、一歩家を出たならば、家の中にいるときよりも、意識を張らなければならないと思うのです。

人や車両にぶつかる可能性がある

街中では、人だけでなく、自動車、オートバイ、自転車も行き交っています。
やって来る方向も、前や後ろだけでなく、交差点では右や左からもやってきます。
幸いなことに他の人や車両にぶつからずに生活できることが多いため、いつの間にか安心してしまい、注意が散漫になっているのではないでしょうか。

考え事をしていると、目や耳の注意が散漫に

自分の行動を振り返ってみると、危険なことをしているなと感じることがあります。
周りを意識して歩いているときはよいのですが、ふと考え事をしているときには、周りを意識しては見ていません
これまでのところ、人にぶつかったことはありませんが、それは運よく相手が避けてくれただけなのかもしれません。
また、考え事をしていると音に対する意識も弱まっている気がします。
自動車やオートバイの接近は、目で認識するだけでなく、耳で音の大小を感じることにより距離をはかっています。
街中を歩くときには、音を意識して歩くことも大切ではないでしょうか。

ながらスマホにも注意

スマホを見ながら歩いている人をよく見かけますが、スマホを見ているときに、視覚と聴覚には意識が向いていないと思います。
また、携帯電話で話をしながら歩いているときにも、聴覚が奪われ、視覚への意識も薄れている気がします。
急ぎの用事の場合などでは、スマホの使用はある程度仕方ないのかもしれません。
しかし、目と耳に意識が向かないことにより、他の人を傷つけてしまう可能性も考えなければなりません。

足の調子がよくない人がいるかも

歩いているときは、他の人も同じ速度で動いていることを、無意識に前提とします。
しかし、足が不自由な人がゆっくり歩いている場合もあります。
足の調子が悪いと、歩き方もゆっくりになりますし、歩くこと自体にエネルギーを使うため、他の人に意識が向かず、近付いてくることに気付きにくいかもしれません。
前を歩いている人が、足の不自由な人をよけるために急に横に移動したならば、足の不自由な人にぶつかってしまうかもしれません。
ぶつかったときに、足の調子の悪い人がうまく転べなかったならば、大ケガをしてしまう可能性もあります。
また、ぶつかった側が体勢を崩し、ケガをするかもしれません。

膝を痛めた私がやっとやっと歩いていた時に、ながらスマホの人にぶつかられたことがあります。
転びはしたものの、歩道の端にあったガードレールにはぶつからず、ケガはしないで済みました。
しかし、転んだ先に危険なものがあったならば、大ケガをしていた可能性もあり、思い出すとゾッとします。
街中を歩く際には、足の調子が悪い人がいるかもしれないと想像し、周りに意識を張る余裕がある人が配慮をすると、とてもよいのではないかと思います。

体の前で傘をさすときの危険

梅雨に入り、自分の不注意に気付くことがありました。
雨が前方から強く降ってきたため、傘を体の前で開いて歩いていました。
すると、前方から来る人とぶつかりそうになったのです。
雨からの防御に意識がいき、近づいてくる人に気が回っていませんでした。
確かに雨の日には足元の水たまりなど注意すべきことが多いのですが、傘に隠れて見えない場所があることを意識し、注意して歩かなければならないと知らされました。

気を付ける手立て

「捨て目捨て耳」

周りに気を配ることは、「捨て目捨て耳」と言われます。
意識的に見たり聞いたりしていないときにも、目に入るものや耳に聞こえるものを軽く意識するだと思っています。
横から近付く人が、目の端にぼんたりと映ったことに気付けば、ぶつからないようにずれることができます。
また、後方から近付くオートバイの音が大きくなっていることをそれとなく認識すれば、後ろを振り向いたりして注意ができます。
具体的な目的を持って行う訳ではありませんので、取り立ててエネルギーは使わずに、行えます。
最初は慣れないかもしれませんが、少し心掛けるだけでも、街歩きの安全性が高まります。

ソーシャル・ディスタンスがきっかけになるかも

新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、ソーシャル・ディスタンスをとることが呼びかけられています。
他人と距離をとるため、必然的に他の人の居場所を意識します。
そして、距離を保つために、いったん立ち止まり、相手を先に行かせることも増えてくるのではないでしょうか。
もしかしたら、ソーシャル・ディスタンスを意識すると、結果として他の人にぶつかる機会を減らせるかもしれません。

ケガをさせてしまったならば、お互いに不幸

自分がケガをしても大変ですし、万が一他の人にケガをさせてしまった場合、お互いに不幸です。
一歩外に出たならば、自宅の中にいるよりも周りに意識を張り、視覚や聴覚が怠慢になることを避けた方がよいのではないでしょうか。
同時にできることが減ってしまうと感じるかもしれませんが、起こり得ることの重大性に比べれば、大したことではないはずです。
ちょっと意識するだけでも、街歩きの危険を減らせるのではないでしょうか。